ステルス魔法陣ゼシカについて

えんざんと申します。


まずはじめに、前回のドロー魔法陣ゼシカの考察について色々なご指摘を受けたのでここで改めて訂正と補足をさせていただきたいのですが、まず、構築がfririnさんという方の魔法陣ゼシカと1枚違いであった点について、少ないカードプールで起きてしまった現象であり、むしろそのような有名な方と似た構築になったことは光栄であり、強いデッキであるという証明になったと考えています。また、僕の魔法陣ゼシカをtier1にする夢という記述に関して、僕の「魔法陣ゼシカをtier1にしたい」という夢です。また、tier1という意味は流行度という意味で使っており、誰もが使う簡単で強いデッキになればとの願いがあります。誤解を招いてしまい申し訳ありませんでした。


それでは改めて、ここではステルス魔法陣ゼシカについて、デッキコンセプト、魔法陣を引く確率、マリガン、構築の採用理由、非採用理由の5点から掘り下げていきたいと考えています。かなり長いですが、お付き合い願います。


以下は魔法陣ゼシカを使ってきた上での個人的な見解なので正解というわけではありません。あくまで参考程度にしてください。


•デッキコンセプト


このデッキは自分の場に魔法陣を置き自分の特技のパフォーマンスを高め盤面を取り、ユニットで削り、メラ系の特技でリーサルを狙いにいくデッキだと考えています。リーサルの目標ターンは7〜9ターン目だと思っておりそれに向けて立ち回っていきます。また、ゼシカというリーダーの特性上盤面を無視した理不尽なリーサルが強みだと考えているのでそこから中盤から終盤にかけて生まれる突然のリーサルへの恐怖を相手に与え続けることを生かした構築を目指しました。


•魔法陣を引く確率


以下の数値は小数点第1位で四捨五入をし、先行(後攻)といった形で記述します。また、僕も人間ですので計算ミス等をする可能性がある点についてご了承ください。


まず結論から言うと魔法陣を引く確率は初手マリガン時で61%(73%)となります。


恐らく多くの人が、「え?思ったより高い」と感じたことと思います。


よくこの手のデッキに対して、「〇〇が引かなきゃ弱いから使わない」等の意見がありますが実際に計算してみると思ったよりも高い数値が得られます。また、この確率はデッキ内の2種4枚のカードを引く確率であるので例えば奇跡テリーの奇跡の剣とそのサーチカードや氷塊ゼシカの氷塊出せるカードなどを引く確率にも反映することができます。


この数値に加えて通常ドローやドローソースによるドローでも魔法陣を引く確率が増えると考えると想像よりはるかにいい、現実的な数値であることがわかると思います。


•マリガン


マリガンは2種4枚の魔法陣とわたぼうを狙います。これらのカードが引けない場合はどんな相手であっても全てマリガンで返してしまって構いません。


以下はこれらのカードをキープできた前提で話をします。


まず、わたぼうをキープできた場合について、わたぼうはただのドローソースであり、魔法陣ではないのでその他のカードを全て返して全力で魔法陣を探しに行きます。マリガンで1枚カードをキープした場合魔法陣を引ける確率は53%(67%)となり全て返した場合と比べて8%(9%)減少しますが、わたぼうによるドローで1回目で16%(17%)、2回目以降はこれよりさらに大きい確率で魔法陣を引き込むことができるためわたぼうのみキープの対象となります。


ここで笑い袋をキープすることに関して記述しておくと、確かに笑い袋をキープした場合魔法陣を引く確率は差し引き8%(11%)上昇します。ですが、それは前提として2ターン目に2/1/2という貧弱ステータスを置かないといけないという制約の下で成り立っています。これは2ターン目にわたぼうや魔術師などを置く魔法陣ゼシカの理想的な動きと比べるとはるかに劣るものです。


また、仮にマリガンで笑い袋を返したとしても8%(9%)の確率で2枚目の笑い袋が帰ってきます。


さらに深く掘り下げてサンディのキープについても触れておきます。


サンディは打点1を常に出すことができ、紅蓮の火球を耐えるヘルス4や単純にアリーナなどの1/2/1のユニットなどを倒す上で貢献度が高く、強いユニットであることには間違いありません。ただ忘れて欲しくない点は魔法陣を引くことがこのデッキで最も勝ちに繋がる行為であることです。確かにサンディは強いですが、サンディのために魔法陣があるのではなく、魔法陣をより強くするためにサンディがあります。ので、サンディはキープせずに魔法陣を探しにいきます。


話はそれてしまいましたが、次は魔術師をキープできた場合です。基本的には次の動きとなる、ベビマジや若葉の精霊、ブルベリーノといった中コストのデッキを回せるカードを探しにいきます。他の低コスユニットがあるは場合のみ投げキッスを状況に応じてキープしても構いません。


最後は最も扱いが難しい暴走魔法陣です。これは低コスユニットやステルス持ちのユニットがいないと真価を発揮できないカードなのでこれらのカードを探しにいきます。仮に暴走魔法陣と魔術師が一緒にキープできている場合は暴走魔法陣をマリガンで返してしまっても構いません。


さらにこれらを前提として、対アリーナでは序盤から盤面を取り低コスユニットで打点を稼ぎたいのでメラ、ヒャド、サンディをキープ、対トルネコではイオをキープします。


•採用理由

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メラ

リーサル時の打点確保や盤面取り、アグロ対策など魔法陣ゼシカではかなり強い部類のカード。採用しない理由がないので2積み。


ヒャド

3枚目のメラというイメージ。メラと比べリーサルに使えないという欠点があるため手札にメラがある場合こちらを盤面取りに優先的に使用する。できれば2枚入れたいが枠がないため泣く泣く1枚採用。


サンディ

1コストであり死んでも手札に帰ってくるため手軽に扱える優秀なカード。魔法陣の上に置き打点を補ったりトレードを助けたりと用途は様々。使い易いため採用。


イオ

多面展開への回答として。特にトルネコ相手では使わされるのではなく、使うのを意識して立ち回りたい。序盤に展開されてしまってもステルス、暴走魔法陣、イオのコンボで返せるので手札を浪費せず落ち着いて立ち回りたい。


メラミ

魔法陣の恩恵を最も受けるこのデッキの最強レベルのカード。盤面取り、リーサルなどに使え、序盤から終盤にかけて腐ることがない万能カード。こちらも入れない理由がないため2積み。


魔術師

ノーコメント。2積み。


投げキッス

ゼシカ流のアロードック。魔法陣1枚でアロドのステータス違い、2枚以上で上位互換とかなりのパワーカード。最悪2コストのメラゴとして使っても最低限の強さはあるため2枚採用。


暴走魔法陣

こちらもノーコメント。2積み。使用時のテンポロスには注意。


ドロヌーバ

ステルス軸であるため採用。機が来るまで我慢して隠れるか殴りにいくかの判断が難しいので使用する上で自分のタイミングを見つけること。2枚採用。


笑い袋

2コストの貴重なドローソース。2ターン目に出す動きは弱いので、なるべく陣の上に置いてドローして他の動きに繋げたい。2積み。


わたぼう

文句なしの最強のドローソース。維持しているだけで勝ちが近づくので死守したい。レジェンドなので残念ながら1積み。


ベビーマジシャン

2コスト、4コストの動きが多い魔法陣ゼシカには貴重な3コストの強い動きができるカード。強力だがテンポロスしがちなので出すタイミングを見極めたい。2枚採用。


メラゾーマ

こちらはメラミと異なり盤面取りにはほぼ使用せず相手を削る手段となることが多い。やはり4コスト5ダメージは強力でリーサルに大きく貢献してくれるカード。2積み。


ブルベリーノ、若葉の精霊

こちらはドローソース兼中コスアタッカー。盤面に安着させたいユニットで特にブルベリーノは紅蓮の火球等を使わせてから場に出したい。環境に合わせてどちらを1枚にするか選択。今はアリーナにタイガークローが多く採用されていると感じているので若葉の精霊を2枚採用しているが基本的にはブルベリーノを2枚採用する派。合わせて3枚採用。


バルバロッサ

唯一無二のメラミサーチが強力。ステータスも悪くなく魔法陣がなくても最低限の仕事はできる。火力補給ができる点が優秀なため2枚採用。


影の騎士

ステルス軸の鍵とも言えるカード。対象を取らない除去であるギガスラッシュギガブレイク、回し蹴りや雷の杖、反転雨雨で倒されることがなく確実に生存し、相手のライフを奪う強力なカード。2積み。


•不採用カード


ベロニカ

強いカードであることは間違いないが不安定感がやはりネックになってしまった。が、採用する分には問題はなく入れるのであればバルバロッサと交換。


フローラ

流れを乱すことなく出せた場合はバルバロッサよりも強力だが、そんなことはほとんどなく大抵はフローラを見たらテンションを溜めることを意識してしまい理想の動きができなくなってしまうケースが多い。フローラに行動が操られてしまう、それに抗うのが難しいため不採用。


マミー

対テリーの勝率が大幅にあがる点やアカリリス、ドレアム対策になる点など強力だがこれ以上5コストを入れると重くなってしまうため不採用。


ヒューザ

こちらも不利な流れを変えたり、アグロ対策になったりと優秀なカードだが枠を確保することができず不採用。


アンルシア

正直使いたい相手がいない。メラミで事足りるため不採用。ドレアム対策はプレイングですること。


バーバラ

冒頭で書いたように7〜9ターン目に勝つデッキであり、バーバラの効果が生きる9、10ターン目にバーバラの効果を使っているようでは遅いと感じてしまう。そのため今回は相性が悪いと判断し不採用。



以上です。かなり長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。これを読んで1人でも多くの人が魔法陣ゼシカを使いたいと思っていただければ幸いです。


                                                            えんざん